0泊弾丸で行くパルケエスパーニャ

旅行記

まさかのポケモンとのコラボを開催中のテーマパーク、パルケエスパーニャ。

前回行ってから2年半近くがたち、そろそろまたパルケエスパーニャに行きたい!と思っていたものの、関東からはかなりアクセス面で厳しく、なかなか踏ん切りがつかないでいた自分にとってはこれ以上にない好機。

前回の記事でポケモンのイベントについては書きましたが、実際どんな行程でパルケエスパーニャまで行って遊んできたのか。自分の中での備忘録という意味も込めて旅行記として書いていきます。

まずは都内から名古屋へ

関東からパルケエスパーニャに行くには、まず名古屋まで行ってそこから近鉄で鵜方駅まで行き、バスで志摩スペイン村まで行くルートが一般的だと思います。

まずは名古屋まで行く必要があるわけですが、今回は直前に決めた弾丸。かつ普通の土日休みで時間的余裕もあまりなかったので、時間を有効活用するためにも、夜行バスで名古屋まで行くルートを選択しました。

金曜日の仕事終わりに一度家に帰って準備をし、都内から夜行バスで名古屋に向かいました。

名古屋から志摩スペイン村 パルケエスパーニャへ!

名古屋に着いたのは朝6時頃。ここから近鉄の特急を駆使して約3時間ほどかけて志摩スペイン村に向かいます。この行程なら無理なくしっかり開園前にパルケエスパーニャにたどり着くことができます。

近鉄に関しては、近鉄名古屋駅からの往復券、三重交通バスの往復券、パルケエスパーニャのワンデーパスポートとパーク内のレストランで利用できる1,500円分のフードバウチャーがセットで7,800円というどう考えても値段設定のおかしいお得なきっぷがデジタル販売されています。(特急利用の場合は別途特急券の購入が必要)ほかにも近鉄内の券売機、通信販売のみですが、フードバウチャーなしで特急券も込みで9,300円のきっぷや、パルケエスパーニャや鳥羽水族館など22の観光施設にフリー入場でき、近鉄のフリー区間乗り放題のまわりゃんせなどもあります。

今回は1つ目のきっぷを利用し、特急券のみ追加購入。近鉄名古屋駅から急行である程度進み、途中から特急に乗り換えてパルケエスパーニャの最寄り駅、鵜方駅に向かいました。

鵜方駅からさらにバスに乗り換え、ようやくパルケエスパーニャに到着!この時点で開園の30分前でしたが、ゲート前には30人ほど開園待ちをしている人がいました。多いのか少ないのかわからねえ…

購入していたデジタルきっぷに付属しているワンデーパスポートとフードバウチャーはチケットブースで引き換えをする必要があるので、ブースで引き換えをしたらいよいよパークに入園です!

バウチャーはこんな感じで500円分が3枚もらえます。

開園直後に何をする?

テーマパークの開園直後の行動といえば、目当てのアトラクションに向かったり、ショーの場所取りをしたりと様々ありますが、今回まずしたのはキャラクターグリーティングでした!

開園直後にはランダムで2キャラクターがエントランス付近のアーケード「エスパーニャ通り」に登場するようで、この日は「チョッキー」と「アレハンドロ」の二人がグリーティングをしていました。個人的にアレハンドロがとても好きなキャラクターなので、まずアレハンドロとグリーティングをすることに。

念願のアレハンドロ!

列を作った所謂整列グリーティングの形式ではないものの、自然と列ができているタイプのグリーティングになっていたので自分も列…といっても3組ぐらいの列に並びました。前回来た時には「ドンキホーテ」と「サンチョ」にしか会えなかったので、朝から思わぬ収穫です。グリーティングを終えるとチョッキーはそこそこの人だかりになっていたのでグリーティングは断念し、パークの奥へと進んでいきます。

開園直後の目的地は「マヨール広場」!ポケモンコラボの中心的な場所で、グッズを販売するショップとコラボメニューを販売しているレストランがあります。この時はショップへ直行し、コラボの目玉的なアクティビティの「コレクレー探し」の冊子をゲット(1,500円)一応数量限定と記載があったのでちょっとおびえながら行きましたが、この日は結局売り切れることはなかったみたいです。

想像以上にここまでの行動がすんなりいったため、次の目的まで結構時間がありました。そこで、早いうちに近場のポケジェニックなどを見つつショップ散策をしました。

それでも時間が空いていたので、「イルミネーションライド くるみわり人形」を体験。くるみ割り人形の物語を体験できる古典的なダークライドで、地味にライドフォトもあります。とにかくめちゃめちゃ涼しかったのも良かった。

キャラクターミュージカル「パティオ デル カント~ダルシネアの秘密の花園~」

次の目的は、コロシアムで1日に2回公演されるミュージカルショー「パティオ デル カント~ダルシネアの秘密の花園~」です!

結構広い

このショー、前回来た時に前情報0で鑑賞して感激しためちゃめちゃ好きなショーです。年に1度開催されるパティオ祭りの日にダルシネアの家のパティオの門が開かれます。パティオには1年12ヶ月の様々な誕生花が咲き乱れ、キャラクターそれぞれの誕生月の花を紹介していく内容のショーなのですが、曲が良い!キャラクターの表現力が良い!!そして何より曲が良い!!!舞浜含めキャラクターショーの中ではかなりクオリティが高いショーだと思います。

パルケエスパーニャのオリジナルキャラクターたちが勢ぞろいしているので、ここでキャラクターたちがどういうキャラなのかを知るのもありです!(ただし、この後見たアニメ版と比べると若干キャラ崩壊しているような気がしないでもない)

また、「一年の誕生花を紹介する」テーマの関係上、一年中クリスマスソングが聞けるのも最高!しかもあの「Feliz Navidad」。アナハイムに行きたくなりますね。

ハロウィーンのコスチュームも一年中見られます。

今回のインパークの主目的!カンブロン劇場に行くぞ!

さて、2年半ぶりに大好きなショーを見た後は、今回のハイライトの一つ、新作の2Dアニメーション「ドンキホーテ 幻の花を求めて」を見にカンブロン劇場に向かいます。

この新作アニメーションはパークの開園30周年を記念して作られた完全新作のアニメーションで、「ドンキホーテ 夢見る騎士」「空飛ぶドンキホーテ」に続く3作目のパークオリジナルアニメーションです。

基本的にパークの中でしか見ることのできないオリジナルアニメーションを3作も保有しているテーマパークもなかなかないのでは・・・?しかも初期のアニメーションは、なんと「ミッキーのクリスマスキャロル」などを担当したアニメーターが関わっているということでとても親しみのあるどこか懐かしい絵柄です。

前回滞在時にはこのシアターの存在を全く知らなかったため、キャラクター館の中で普通のモニターで流れているアニメを見て、「え?こんなちゃんとしたオリジナルアニメがここでしか見られないの!?」とびっくりしていました。そんなわけないよね。

というわけで、今回はこの3つのアニメーションを全部見ることが大目的の一つだったのです。いつ何が上映されるかはショースケジュールとして公開されていて、現在は新作のアニメが多めに上映されています。まずは最新の幻の花を求めてを鑑賞。

絵柄がなんか気持ちキリっとしていたのと、さすがに前作から数十年単位で時間がたっているため、声優がほとんど変更されていましたが、内容は変に狙っていない王道ストーリーで面白かった!どうでもいいけど、アレハンドロが武内駿輔なのがめちゃめちゃ気になりました

その後15分ぐらい時間を開けて「空飛ぶドンキホーテ」の上映時間だったのですが、入れ替え制でずっと居座ることはできないので、一旦周辺を散歩して空飛ぶドンキホーテも鑑賞。こちらは前回来た時にキャラクター館で見たアニメだったので、ある程度展開は知っていましたが、それでも「そうはならんやろ」感がすごくおもしろかった。そしてやっぱりアレハンドロのキャラがめちゃめちゃ良い。

現実に現れたパルデア地方!サンタクルス通りを散歩しよう

さて、ここまでで訪れたエリアは舞浜に例えるとワールドバザールとショーベースだけ。みたいな状況だったので、本腰を入れてパークの奥のエリアへと足を運びます。

コロシアムの奥に広がるサンタクルス通りはスペインの街並みをテーマにしたエリアで、正にパルデア地方の雰囲気そのまま!ポケモン課外授業の開催期間中はここに流れるエリアミュージックもスカーレット・バイオレットの街と道路のBGM!その最高のロケーションの中に”いる”ポケモンたちの姿が本当に良かった。

やってきた豪雨、まさかの屋根下退避

サンタクルス通りを抜けると少しひらけたコロンブス広場に出ます。

ここには、ピーターパン空の旅と同じライド機構の「ドンキホーテ冒険の旅」というライドアトラクションがあります。これも個人的に好きなライドですが、今はスルー。

さらに進むと太陽の洞窟という建物があり、中にあるエスカレーターでハピエル城やコロシアムのあるエリアまで出ることができます。

ちょうどハピエル城前を歩いていた時、今まで熱風だった風が突然冷たくなるのを感じました。そのすぐ後に雨が降り出し、あっという間に外を歩くことができないほどの豪雨になりました。

幸い屋根がある範囲が広めのコロシアムに逃げ込むことができたので事なきを得られましたが、屋根がほとんどないエリアにいたらかなり悲惨なことになっていたと思います。

それから少しして、園内のスピーカーで雷雲が上空を通過しているため、しばらく屋根の下にいるようにアナウンスが流れました。15分くらい待機していると、雨がほぼ降っていないくらいまで弱まったので、急いでマヨール広場まで移動。そのままポケモンのコラボフードを販売しているカフェの列に並びました。

カフェのキューでデデンネを発見

ちなみに、このゲリラ豪雨の影響で30周年で新しく始まったパレード「ブエン ビアヘ」はキャンセルになってしまいました。まあ仕方ないよね・・・

サンドイッチとコレクレー探し

雨はまだ降っているし、いつまた降り出すかもわからなかったので、60分待ちのカフェ列に並んだところ、きっちり60分待ちました。ここは入店直後に注文し、席について番号を呼ばれたら自分でピックアップする形式でした。食べたのはパルデア地方名物のサンドイッチとクワッスのスペシャルドリンク。クワッスのドリンクが思ってた以上に美味しかった!めちゃめちゃ甘かったけど!

パレードがキャンセルになり、次の予定が16時すぎのカンブロン劇場のアニメーションまで空いていたので、まずは近くの屋内コースター、アイアンブルに乗りました。

そして、ここでコレクレー探しにようやく着手することにしました。

コレクレー探しは、冊子に記載されたヒントを頼りに園内に散らばった宝箱を探し出し、それぞれの場所に何枚のコインがあったかを地図に印をつけた上でマヨール広場にある謎を解くというもの。

さて、勘のいい方ならお気づきでしょう。そう、このアクティビティは”パーク全域”を使うのです。つまり、ヒントだけでも最初に見ておいて、パーク散策をするついでに宝箱を探すのが正しい楽しみ方。

ですが、あろうことかパークの2/3を散策したのにもかかわらず、ここまで冊子を一度も開いていなかったのです。つまり、改めてパーク内を歩き回る必要があるのです。これは正直かなり失敗でした。パーク内めっちゃ暑かったし。

とはいえこれをやらずに帰るわけにはいかないので、まずはまだ足を踏み入れていないフィエスタ広場から捜索を開始。コレクレーのヒントも建物の特徴などが文字で書かれているだけなので、土地勘がないと全く分かりません。マップだけだと目星をつけるのはかなり難しいと思います。

こんな感じの宝箱が各所にあります。

とりあえずフィエスタ広場内を探し、そのあとは先ほどとは逆のルートでハピエル城を探索した後に太陽の洞窟を抜けてコロンブス広場まで向かいました。コロンブス広場はパーク内の最奥部で、時間的にも体力的にももう一度戻ってくるのはかなりしんどそうだったので、ここで「ドンキホーテ冒険の旅」を体験。確か20分待ちくらい。

さすがにディズニーパークには劣るとはいえ、ダークライドとしてちゃんとしているものがあるテーマパークってだけですごい。しかも完全オリジナルストーリーで、パルケエスパーニャのキャラクター達もみんな登場します。終盤のシーンがパルケエスパーニャの上空ということに今回初めて気づいて感動しました。もっとゆっくり見たかった・・・

そのままサンタクルス通りを抜けたところで、コレクレーが全て見つかったので、超冷房の休憩室になっていたエンバシーホールの中で涼みながら最後の謎を解き、ゴールへと向かうのでした。

救世主。これは全テーマパークに作るべき。

最初期のアニメーションとあのチュロス

コレクレー探しを終えると「ドンキホーテ 夢見る騎士」の上映時間が迫っていたので、カンブロン劇場へ。夢見る騎士は仕える運命の主を夢見ていたドンキホーテがひょんなことから手に入れたダルシネアのロケットによってダルシネアに仕えることを決意し、塔であやしげな研究をしていたアレハンドロと戦うというストーリー。この話では意外にもダルシネアはほとんど出てきませんでした。やっぱりアレハンドロはめちゃめちゃいいキャラしてる。

映像のノイズが結構激しくて「古い映像だなー」と感じる部分はありますが、手書き2D全盛期の作品なので、古臭い映像ではないです。単に画質があまりよくない。それもどうなんだ

そのあとはエントランス付近に比較的最近できたチュロスの専門店へ。この時ダルシネアが整列グリーティングをしていましたが、到着したころには既にラインカットしてました。残念。

このパークのチュロスはVtuberの発信でSNSなどで話題になったこともあり、購入まで30分待ちでした。そもそもこの店舗自体、話題になったことを受けて作られた店舗なので、その辺を柔軟に取り入れられるのはすごいよなーと思ったり。ちなみに、人気が出たからかぬいぐるみが販売されていました。チュロスのぬいぐるみが。舞浜かよ。

そして、チュロスという名前からも推察できる通り、東京ディズニーリゾートのチュロスにだいぶ味が近いです。(ユニバやTOHOで販売されているのはチュリトス)舞浜と比較すると長さが短めで、2本セットで販売されています。つまりそこも同じくらい。

今回はスタンダードなシナモンチュロスを食べましたが、通年販売でチョコチュロスが販売されているのは正直かなりうらやましい!舞浜じゃホリデー時期限定販売だけど、販売されるたびに毎年買ってるくらいは好きなので…

結論、噂に違わず美味しいチュロスでした!また行ったら食べたいな。

最後の追い込み!ピレネーへ!

チュロスを買った時点で時間は17時ちょっと前。なぜか17時閉園だと思い込んでいたため、このままショップを覗いて帰らないとかなーと思っていたのですが、17時半閉園だったので、買い物を済ませて最後に大型ライドのピレネーに乗って帰ることにしました。

ピレネーは、フランスとスペインの国境にそびえたつピレネー山脈をモチーフにした吊り下げ式のコースターで、全長は1,234m、最高速度は100kmとかなりハードなコースターです。見た目もかなりきつそうですが、実際乗っても相当ハード。あと、安全バーに顔がめちゃめちゃ当たる。吊り下げ式ですが、自分も下を向くフライングダイナソー式ではないので、そこまでGはかからない印象です。

パルケエスパーニャ内では最も人気のあるコースターで、日中は50分待ちくらいまで待ち時間が伸びていましたが、閉園間際は待ちなし。閉園早いのに撤退もはやいとは何事か…

ピレネーの後にもう一つの大きめのコースターライド「グランモンセラー」に乗りたかったのですが、残念ながらラインカットしていたので、そのままパークを後にしました。

バスで鵜方、そこから一本で近鉄名古屋、そして帰宅へ

行きもバスなら帰りもバス。今回のデジタルきっぷにはバスも往復分含まれていたので、ここでもお金を使ったという感覚は全くありません。

鵜方駅からは行きと同じように特急と急行の乗り換えをする選択肢もあったのですが、少し待つと乗り換えなしで近鉄名古屋まで行ける特急があったので、そちらを選択。

土曜日の夕方にもかかわらず、特急はガラガラ。1つの車両に自分含めて3組くらいしか乗っていませんでした。これ採算取れてるの?

帰りは特急だったので、2時間半くらいで近鉄名古屋に到着。地味にここから3時間くらい帰りの夜行バスまで時間があり、時間的にお店も締まり始める時間だったので、正直時間をつぶすのがかなり大変でした。行きの夜行バスは良いとして、帰りはちょっと高くても新幹線を使った方が絶対によかった。当日中に帰れるし。

弾丸パルケをやってみて

軽いノリと勢いで弾丸でパルケエスパーニャに行く計画を立てて、実際に行動してみて改善点はあるものの、「結構アリだな」というのが今回の感想です。

トータルでかかった金額で見ても、高速バス往復10,000円、パークチケットと近鉄が7,400円、特急料金が往復で約3,000円、パーク内では10,000円も使わなかったので、合計30,000円以下でパルケエスパーニャを堪能できました。時間的にも開園から閉園まで遊べますし、昔弾丸で香港ディズニーランドに行っていたような感覚に近いかも。

今回はエンターテイメント系をほとんど見られなかったのと、美味しいと評判のフードにあまり触れることができなかったので、次回行くときはその辺りをもっと充実させたい。欲を言えば志摩スペイン村のホテルステイも魅力的なので、ゆったり楽しむリゾートステイをするために行くのも良いかもしれない。近鉄名古屋から鵜方までは観光特急も運行されているので、移動もリゾートステイの一環として組み込むこともできるし、そういう楽しみ方もしてみたいですね。

なんにしても、自主的に来るのは今回で2回目のパルケエスパーニャ。まだまだ未知の要素がたくさんあるというのはテーマパーク好きにとってこれほどうれしいことはないので、また足を運びたいと思います。楽しかった!

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