【ネタバレあり】ファンタジースプリングス 感想

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ついに今日、2024年6月6日に東京ディズニーシーの8つ目のテーマポート「ファンタジースプリングス」がオープンしました!

スニーク開催初日の5/16とファンダフルディズニーのプレビューで5/31にファンタジースプリングスを体験できたので、初めての体験の興奮と感動、思ったことをしっかり刻み込むために、エリア内の4つのアトラクションについてガッツリネタバレを含んだ感想を書いていきます。

【注意!!】以下ライドのネタバレ、体験時の感想が含まれます!

アナとエルサのフローズンジャーニー

・「どうせFrozen Ever Afterだろ」とか言ってごめんなさい。

・ストーリー系のボートライドとしては異例ともいえる完璧なテンポの良さ。全く間延びせずに次から次へと見せ場があるのは、コンテンツの力も込みでめちゃめちゃすごい

香港版Frozen Ever After後の最強アナ雪ライド

要所要所でFrozen Ever Afterを踏襲した要素こそあるものの、完全に別物で、「アナと雪の女王のストーリーライド」として完璧なものをお出ししてくれました。

Ever Afterで見ることができなかったシーンを含め、映画のシーンで見たいと思うものをほぼ全て見せてくれる上に、各シーンで見せたいものがわかりやすく、いろいろな技術を使って表現されていて圧倒されました。

特にすごかったのはやっぱりレリゴー。

新型のアニマトロニクスをレリゴーのエルサだけで3体も使っているという部分も凄いですが、イントロの雪山を登っているシーンを巻き上げで再現し、ハイクオリティなアニマトロニクスと背景のプロジェクションで表現するという圧巻の体制。

その後はあの氷の階段を作るシーン、そして城の中でのサビの部分。サビはFrozen Ever Afterでの聴かせる演出を採用してボートは動きながらも時間を稼いでしっかり曲を聴かせてくれます。ほぼ1曲しっかり聴かせているのに全くダレる感じがないのがすごい。逆に言うと、ここまでしないと1曲をしっかり聴かせるのは大変なんだなーとも思いました。

その後の生まれてはじめてのリプライズ部分はセリフと、エルサの姿は見せずアナだけを見せて、アニマトロニクスとプロジェクションで氷が心に突き刺さるシーンを再現。ここの演技力も凄まじい。ここまでをしっかりアニマトロニクスで丁寧に丁寧にやったと思ったら、終盤のハンスがエルサに襲いかかるシーンは映像でサラッと。ここのテンポが良いのでライド全体としてもテンポが良く感じられてると思いました。

そしてアニマトロニクスの演技の真骨頂、凍ったアナがエルサの愛で溶かされるシーン。ここはDisney Parks公式(OLCではなく本国)がショート動画をあげていたり、本国のファンが「Cape」を半ばミーム化していたぐらいにやばい部分。

凍ったように固まったアナのケープが溶けるのと同時にケープの形へとふわっと戻る瞬間はもはや芸術。まさに生まれてはじめて見るアニマトロニクスの表現で、イマジニアの底力を痛感しました。本当にすごい、いくらでも見れる。

何度でも楽しめるものすごい造りこみ

このライド、終盤の見せ場のシーンに限らず初見は絶対にアニマトロニクスに視線が釘付けになりますが、実はアニマトロニクスの反対側に目を向けてもしっかり作り込まれていて、視線を誘導された先以外の部分でも手は抜いていないところに本気を感じました。

生まれてはじめてのシーンではアニマトロニクスの反対側に肖像画が飾られていたり、フィナーレのシーンではケーキやお菓子が置かれています。ちなみにこのケーキとお菓子は同エリア内のレストラン、アレンデール・ロイヤルバンケットの中にも飾られています。

アニマトロニクスの動きについても、もはや動きと言っていいのかわからないくらいの表現力。まさに3Dアニメーションから飛び出してきたかのような本物のエルサやアナがそこにいました。ここまで大量の新型アニマトロニクスをここまで至近距離で見ることができるライドは今までになかった。という点でも凄まじいライドです。

最高に気持ちのいい「これが体験したかった!」を体験できた…

ボートライドとしてもテンポが良いだけではなく、エルサの「あっち行って、アナ」に合わせて”あっち”に行くボート、エルサの「開くのだ門を今」に合わせて”開く”門(そして聞こえる「とびらあけて」、レリゴーのラストにしっかり合わせて閉まる扉など、とにかく「こうなったら気持ちいいな」をしっかり詰め込んでいて、とにかく気持ちの良いライドでした。そこも個人的にとても好きなポイント。

総括して、海外パークにある最新ライドと比較しても間違いなく新世代ライドと自信を持って言える素晴らしい出来のライドでした。

今までの最新ライドの美女と野獣:魔法のものがたりは正直がっかりだった点がすごく多かったのですが、アナとエルサのフローズンジャーニーには、想像上での”体験したかった魔法のものがたり”を感じました。美女と野獣好きとしてはそこがとても悔しく、羨ましい。そんな気持ちになりました。ただ、これはFrozen Ever Afterのノウハウも間違いなく活かされているので、アナ雪じゃないと出来なかったよなあとも思いました。ボートライドの形式がベストマッチなのもあるけれども。

キューもめちゃめちゃ良い!長居していたくなる空間だらけ!

・ピーターパンのネバーランドアドベンチャー

・個人的No.1ライド。

・ファンダフルディズニーのプレビューで優先レーン利用なのをいいことに16回乗りました。

・キュー、プレショー、本編全部好き。

結局どんなライドなの?

上海カリブか、上海カリブじゃないのか、どっちなんだい!論争を引き起こしていたライドですが、D23でライドビークルが発表されて、ライドシステムがユニバーサルのAmazing Adventure of Spider-man the Rideと同一のものとわかった。というところまでは事前の情報でわかっていました。

が、乗ってみるとスパイダーマンとは同じようで全く違うライドでした。

ライドの内容としてはネバーランドを巡って海賊に捕まってしまったジョンを助けに行くというシンプルな内容。ゲストはロストキッズの一員としてピーターパンたちと共にまずはウェンディとマイケルを探しに行くことになるのですが、実はウェンディとマイケルがいる場所は映画の中で2人がネバーランドで憧れている場所なんですよね。

で、そうなると必然的にジョンは海賊たちのところにいることになるわけで、ジョンが海賊に捕まっているのが斬新(捕まっているのがウェンディじゃない)と思われがちな構成ですが、実は意外でもなんでもないというのが先入観を指摘されているような気もしますね。

ちなみに、海賊たちが「ダーリング家の誰を誘拐するか」はエリア内にある海賊船で聞こえてくる海賊たちの会話でストーリー上の理由付けもされているようです。次行ったら確認せねば。

このライドのここがすごい!!

このライドのすごいところはストーリーラインの構成と映像の美麗さ、そしてライドの動きの表現力という3点だと思います。

まずはストーリーライン。ロストキッズの隠れ家を出発して川を下り、人魚の入江でウェンディ、インディアンのキャンプでマイケルを連れてジョンが捕まっている海賊船に向かいます。

海賊船でのダイナミックな戦いからのフック船長とチクタクワニのコメディシーン。ここまででライドとしてはフィナーレを迎えても良いところですが、この後は空を飛んでロンドンの街へ。

ビッグベン、ロンドンの夜景を飛び、ダーリング家に到着。ここでしっかりナナも登場させてみたいものを見せてくれる。そしてここからさらに!ゲストは今回ネバーランドからロンドンに来ているので、ネバーランドに帰るためにまた空を飛び、今度はロンドンからネバーランドに向かうフィナーレ。終盤は全てがクライマックスで、感情が付いていけない程。

この構成と盛り上げ方考えた人天才だと思う。昔からディズニーパークのライドはどこかに行って、出発地点に帰ってくるストーリーが多いですが、近年は特にそこにしっかりフォーカスしたストーリーが多く感じられます。ピーターパンのネバーランドアドベンチャーもその例に漏れず、憧れのネバーランドを”帰ってくる場所”として演出してくれました。

次に映像の美麗さ。まさかのフローズンジャーニーで大量に最新アニマトロニクスを見せつけられたかと思ったらまさかのアニマトロニクス0。これだけ言うとものすごくチープに聞こえますが、3Dグラスが必要な3D映像とは思えないほど映像がクリアで、一部の映像は意識してみないと実際に存在するセットと見間違えるほどです。

こういった映像系にありがちなチラつきや3Dグラス特有の暗く感じてしまうこともなく、ピーターパンたちやネバーランドがまさに目前に存在しているような感覚に陥ります。さらに、これまた3Dグラスの弊害だと思っている「視野が狭くなる」効果についても、このライドではむしろ没入感をより高める効果にすらなっていると感じました。

最後にライドの動き。これが本当に凄かった。体験した方ならわかると思いますが、序盤はしっかり川に浮かぶ船に乗っているのがわかる揺れをしていて、ティンカーベルに妖精の粉をかけてもらった後は、直感的に飛んでいると「わかる」ライドの動きをしているんですよね。

この繊細さはスパイダーマンにはなかった動かし方でした。とにかくライドの動きが繊細かつ計算し尽くされていて、ネバーランドを、ピーターパンの世界観を「体感」してほしいという思いが伝わってきました。これはライドPOVでは絶対にわからない部分なので、体験しないと正当な評価は出来ないライドだと声を大にして言いたい。

屋内屋外キュー大好き

東京ディズニーリゾートのファンとしてはここまで世界に誇れる素晴らしいライドが出来てくれたことが本当に嬉しいです。クラシカルなピーターパンのライドというのがまた東京らしくもあっていい。

フェアリーティンカーベルのビジーバギー

・小休止枠。

ついに東京のパークに常設でティンカーベルのサウンドトラックが流れるエリアが出来てくれて100点満点。

エントランスの看板からキューまでとにかく可愛らしく、映画を観ていると実際にものづくりの妖精の仕事場にこれたように感じられるのも良いです。ライド部分のプロップは「キューにあったらめちゃめちゃテンション上がる」ようなもの。肝心のライドに関しては、せっかくライドそのものを回転させられる機構を導入したのに、どこを見せたいか、今自分がどうなっているかがわかりづらく、なんだかとっ散らかっている印象。正直体験後には「これ、プレイグラウンドにした方が良かったんじゃ…?」と思ってしまいました。5〜15分待ちぐらいでいつでも体験できるなら可、それ以上なら無理して体験する必要はないかなーという感想です。小休止枠。

ラプンツェルのランタンフェスティバル

・上海のクリスタルグロットかと思ってたら上海カリブかと思ったらやっぱりクリスタルグロットでした。

情報公開時に全く期待しておらず、コンセプトアートが出たタイミングでめちゃめちゃでかいスクリーンのようなものが描かれていて、「え、こっちが上海カリブなの?」と界隈がざわついたのが印象的でした。が、プレビュー、スニークの体験者の反応を見て「これは上海カリブではない」と確信を得た状態での体験でした。

初見の感想は「思ってたよりずっと良かった」でした。森の中の造船所で貸し出されているボートに乗って森を進んでいくと、聞こえてくるラプンツェルの歌声。この時点で凄く良い。塔の横を進み、フリンとマキシマスを眺めながら洞窟の中へ。この先は昔ながらのストーリー系ボートライドと言った印象。決して悪くはないです。

そして、上海カリブと錯覚させられたコロナ王国が見えてくるシーン。ここ、初見はすっごい微妙に見えたんですよ。「あー、ただの映像なのね」と。しかし2回目に体験した時にこれがプロジェクションマッピングで、王国のプロップに投影していることに気づいて印象がガラッと変わりました。ここでも、ゲストがみんな見たいと思う「王様と王妃様のランタン」がしっかり見えるように演出しているのがさすが。

余談ですが、この部屋を「アンコールモーメンツ展のワンス部屋じゃん!」と思った人は自分だけではないはず。一緒に体験した友人は「でけえハコビジョンだ!」と言っていました。

このライドの良いところは、序盤で既に100点の要素を打ち出しているものの、それが右肩下がりにならずに、終盤でしっかり見せ場を用意しているところだと思います。というのも、ラストのランタンのシーンが本当に素晴らしいです。アニマトロニクスと上下するランタンのプロップ、浮かぶ他の船、背景の映像。全てがしっかり噛み合って、映画の名シーンを体感できるようになっています。最後に出てくるちょっとチープな荒くれ者たちもいいよね。

最後に造船所に戻ってくると、ラプンツェルの冒険の思い出が造船所内に描かれているのも余韻に浸らせてくれてとても良いです。BGMのインスト版も好き。このライドを体験してから隣のスナグリーダックリングに行くと、余韻が続いてとてもいい感じです。

エリア全体を使ってストーリーを語ってくれる系のエリアで、コンパクトながら満足感は高かったです。ただ、フローズンジャーニーとネバーランドアドベンチャーと比較したらどうしても…となってしまうのは仕方ないと思います。あいつらが強すぎるんだ………

エリア全体を通してみて

全てのライドを体験して、ものすごくバランスの取れたエリアになっているな。というのが第一の感想でした。

AAの数で最強のフローズンジャーニー、最新の映像とライドの動きで最強のネバーランドアドベンチャー、ロマンチックな雰囲気とその後に続く余韻に浸れる強いランタンフェスティバル、胃もたれしすぎないようにチェイサーとして体験するのにちょうど良い軽さのビジーバギーと各ライドが違った強みを持っていることで、体験した時に生じる感情が全然違うように思いました。

人それぞれ好みがある中で、きっと多くの人がそれぞれ違うライドを好きになるんだろうなあと思えるようなエリアでした。自分はその中でネバーランドアドベンチャーが刺さりに刺さっているわけですが、フローズンジャーニーもランタンフェスティバルもかなり好きで、体験したばかりなのに既に「また体験したい!」と思っています。

もちろんライド以外のレストランやネバーランドの海賊船、アレンデールの町などの造り込みもとにかく素晴らしく、初見では絶対に時間が足りないと断言できます。

ネバーランドのラグーンもずっと見ていたい

ファンタジースプリングスホテル周りの泉のエリアも最高で、EPCOTのWorld Celebrationエリアのようにも思える雰囲気の中流れるファンタジースプリングス組曲。最高です。「グランドシャトーはミラコスタと戦えるのか」という論争もありましたが、完全に別物です。ここをテラスから独り占めできるのはすごく魅力的に感じました。ホテル内はまだ全く見れていないので、体験できるのが楽しみです。

ノーマークだったけど一番好きなエリアになりました。

東京パークのファンとして

東京ディズニーリゾートファンとしては、今後10年〜20年レベルで前線で戦っていけるレベルのコンテンツがようやくやってきてくれてとにかく嬉しいの一言です。ただ、「ファンタジースプリングス」という結構ふわっとしたテーマということもあり、5年後以降ぐらいのタイミングでこれがそのままどこかに導入されることもあるのかもな。と思っています。あれ、そういえばまだ内容がほとんどわかっていない大規模なパーク用地の開発計画がアメリカ西海岸でありましたね…?

これからも想像もできないような新しい体験ができるのを楽しみにしていこうと思います。次はスペースマウンテン、君の番だ。その時が来るのが既に待ち遠しいです。

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