
2025年6月に池袋にオープンした体験型施設「ちいかわパーク」に行ってきました。9月24日まで期間限定で「映画 ちいかわ 人魚の島のひみつ」で描かれた通称「島編」に登場する「セイレーン」と「しまじろう」、島編で島民たちにおもてなしの一環としてもらった島のコスチュームに身を包んだちいかわ達がグリーティングに登場していたため、それを主目的として体験してきました。
実際どんな施設だったのか
ちいかわパークは「パーク」と名前がついてはいるものの、公式にも「テーマパーク」ではなく「体験施設」と表記されています。
そのため、ライドアトラクションなどのアトラクションがあるわけではなく、どちらかというと最近いろいろなコンテンツで見かける「○○展」の形式に近いと感じました。原作コミックの雰囲気を立体的に表現していたり、一部特殊効果や映像の演出もあって原作ファンはぜひ体験するべき内容になっていたと思います。
ちなみに、施設内の所要時間は2~3時間程度と事前に聞いてから体験してきましたが、グリーティング、有料のゲーム体験、ショップのレジ待ちに各15分ずつくらいかかってちょうど2時間ぐらいの所要時間でした。ただし、グリーティングのために途中体験しなかった要素もあったので、すべてを体験したらやはり2時間半~3時間ぐらいの所要時間に落ち着くと思います。
ちいかわパーク内の施設
ちいかわパークは2フロア構造になっていて、1階が原作の世界館を体験できるエリアとキャラクターグリーティング、2階は有料のゲームとショップフロアになっている構造です。
施設内は部屋ごとにエリアわけがされていて、エリア同士は一方通行になっています。身に着け系のグッズは最序盤のエリアに専用のグッズショップがあるので購入ができますが、その他の限定グッズは一番最後のエリアにあるため、グッズ目当てでとりあえずグッズを確保したい人はなかなか厳しい施設仕様になっていると思います。
1階フロア(ちいかわの世界観体験)

パークの入園口は1階部分にあり、手荷物検査(ペットボトルやドリンクボトルを持っている場合は、安全確認のため、一口飲む必要あり)をしてチケット認証をしてからエントランス部分に向かいます。
エントランスはマンガのコマから「あの子」が飛び出たデザインになっていて、その奥にあるシアターでの演出を経てちいかわの世界に入っていきます。
世界観を体験するフロアはエリアが大きく5つに分かれています。
森のエリア

ちいかわが懸賞で当てた家や、鎧さんのショップ、ハチワレが落ちた穴などのちいかわの生活圏内が再現されたエリア。ちいかわの家には実際に入ることができます。家の中でもある演出がありますが、「よりにもよってこのシーンを再現するんですか…?」と戦慄しました。
エリア中央にパラレルワールドの木がいるのがなんだか不穏ですが、基本的には平和なエリアです。鎧さんのショップにはむちゃうマンが現れることもあるみたいです。

また、このエリアではパーク側の設備で写真を撮影してくれるポイントが何か所かありますが、全て二次元コードから無料でダウンロードできる仕組みになっていてすごく優しいなと思いました。お金取らないんだ。
また、パーク内にはここにしかトイレがありません。トイレ内もしっかり装飾があるのでぜひ行っておきましょう。
悪夢のエリア

ちいかわの話の中でもかなり理不尽に嫌さが強かった悪夢を再現したエリア。鏡の部屋のようになっていて、サイケデリックなライティングもあいまって結構進むべき道がわかりづらいです。悪夢の歌が頭から離れなくなるのも最悪(最高)このエリアから先は完全に一方通行になっていて、後戻りは全くできません。
森の観測所のエリア
悪夢を抜けると晩酌をしているくりまんじゅうがいます。体は動かないので、アニマトロニクスではなく、ホーンテッドマンションの歌う胸像に近いですが、テーマパーク感があるプロップで好きです。テーマパークではないのですが。
ここで3Dメガネを渡されて、森にいる様々な討伐対象たちの姿を目撃することができます。この3Dメガネは日替わりでちいかわ、ハチワレ、うさぎの3種類があるのですが、前情報を全く入れていなかったのと、最初に貰ったのがちいかわだったので、二回目に訪れた時にうさぎを渡されてびっくりしました。
オデの牢獄と拾魔の旅館のエリア

森の観測所のすぐ横にオデとともにとらわれたちいかわ達がいます。牢獄に入って一緒に写真を撮ることができますが、混雑時はそこそこ列ができていました。
そこから拾魔編を追体験できるエリアにつながっていて、古びた旅館の中が再現されています。ここでは、マンガの中でも印象的に描かれていた「ハチワレの爪」を見ることもできます。かわいい。

旅館から脱出すると、グリーティングのエリアにつながっています。
グリーティングのエリア
キャラクターグリーティングのエリアでは、2人のキャラクターと続けてぐりーてぃんぐをすることができます。興味がない場合はスキップすることもできますが、ここがメインコンテンツといっても過言ではないので、ぜひ体験しましょう。結構な列が伸びている場合もありますが、ありえないぐらいの回転率で回しているので、待ち時間的にはかなり少なく済むはずです。
ちなみに、この付近に待機できる場所などはないので、狙いのキャラクターが出てくるのを待つことはできません。諦めて列に並びましょう。




2階フロア

2階フロアは有料のゲーム体験とショップの施設があります。それぞれを行き来することはできそうだったのと、ショップにある名入れができるグッズに関しては受付をしてから受け取りまでに時間がかかるので、先に名入れの受付をしてからゲームに行くのがセオリーだと思います。
ゲーム体験

体験型のゲームは妖精になったちいかわ達を飛ばして蜘蛛の巣に引っ掛ける「くものすキャッチャー」とミートボールを転がして穴に入れる「ミートボールころがし」の2種類あります。感覚としては東京ディズニーリゾートのジャングルカーニバルやアブーズバザールのようなゲームでした。
どちらのゲームも一回700円で、クリアするとクッション、失敗すると参加賞でオリジナルのチャーム(ブラインド)がもらえます。
ショップのエリア

ショップエリアは商品ごとに区分けがされていて、区域内のプロップが各キャラクターに対応していました。特にハチワレのエリアはパーク内の他のエリアにハチワレの家を再現したような場所がないからか、ここぞとばかりにハチワレの家に置かれているものなどのプロップが大量にありました。
雑感

本当にパークとしての前情報をほとんど入れずに体験したので、「こういう感じなのか~」と終始思っていた気がします。正直グリーティングに興味があまりなく、ちいかわの原作も未読だった場合かなり退屈に感じてしまうのでは?と思うぐらい、ちいかわファンだけをターゲットとして全振りしているような施設でした。
世界観再現の部分で選ばれているシーンもほとんどが島編以前の部分なこともあって映画だけの知識で見るとわからないことだらけだと思います。ちいかわパークに行くなら絶対に原作を読むかアニメを見てから行くべきです。ここを入り口としてちいかわを知るのはあまりに難易度が高すぎると思います。

ただ、行く前に原作読んでから行くと、再現度の高さもありますが、「立体化するとこんな感じになるんだ」といった気づきや、実際に見ることができる部分の良さがかなり際立っていると感じました。リアルタイムで全て追っていたファンからするとかなりうれしかったのではないでしょうか。
パーク内で特に驚いたのはキャラクターグリーティングです。他のテーマパークや施設でいろいろなキャラクターを見てきましたし、ちいかわ達のライブキャラクターもイベントなどで見たことは何度かありました。そのため、良いグリーティングも良くないグリーティングもある程度わかっているつもりです。
ちいかわパークのグリーティングはその中で作り出されていった固定概念を破壊するようなものでした。文字化してしまうと、「一人当たり10秒足らずの超回転率グリーティング」となってしまうので、あまりにも体験価値が低いものに見えてしまうのですが、実際には「短い時間でここまで満足度を高めてしっかり厚みのあるグリーティングにできるのか」と関心してしまいました。
もともと「長時間のグリーティングが正義」という主義ではありませんでしたが、それにしてもあまりにも一人当たりのグリーティング時間が短いのにもかかわらず、流れ作業のベルトコンベアではないグリーティングになっていたのは本当にすごい。そのおかげで大人数が並んでいても待ち時間がほとんどかからない上に、ゲストごとの格差も生まれにくくなっていました。
総じて、チケット料金(3,500円)がほぼグリーティング代金じゃん!!と思えるぐらいにはグリーティングがとにかく衝撃的だった印象になってしまいましたが、そこの部分が最も変化させやすい部分だと思うので、リピートにもつなげやすいんだなあと思いました。
行ったことがない人は一度は行って損はない施設だと思いますので、映画を鑑賞して興味を持った方は原作を読んでからぜひ訪れてみてください。拾魔編や悪夢編を押さえておけばとりあえず楽しめるはず。

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